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明日の天気

明日の天気

ゆうぐれが 近づいていたけれど

まだ部屋は 明るかった

あまいお酒を 口に含むと

なんだか いたずらっぽい気分になれた

きみは いなかったけれど

雲の切れ間から 空がのぞいており

窓を開けると 気持ちのいい風が

ぼくの髪も こころも 洗ってくれるようだった

机に向かい きみに手紙を書いた

好意を示すことばは 何一つ書かなかった

けれど こころを込めて書いた

封をした手紙は 今 壁にかけた麻のポケットに入っている

投函するかどうか まだわからない

きっと

明日の天気が 決めてくれるよ

20170401

糸川草一郎